どう伸ばすのか?本を読んでも伸びない読解力
こんにちは、英才教育ママの東福育子です。
今回は、勉強すれば成績が上がるわけではない国語。今回は自分の経験と子供の勉強を見て必要だと感じたことを、STEPに分けてご紹介します。そして、読解力の部分で我が家がチャレンジし始めたことをお話します。
STEP1:読書は絶対
誰もが口を揃えて言うこと。読書は絶対です。私がわざわざ取り上げる必要もないですね。本を読んで内容を理解できない=読解ができないですから。
私自身、読書は好きな方ではありませんでした。時間があればテレビかゲームをしていたタイプで、本からは遠ざかっていました。私は、中学校の頃から勉強をしだし、全教科成績はすぐに上がったわけですが…、国語だけは上げるのにとても苦労しました。
子供には「読書は大切」と言っており、毎週一人で4~5冊読むようにさせています。そのため普通の子よりは読書量は多いし、スラスラ読めるようになったのではないかと思います。また別の機会に読書の工夫はお話しますね。
STEP2:話を正しく理解する力
STEP1の読書ができていても、すぐ読解力にはつながりません。もちろんのこと、読解する際に何を問われているか理解することは重要なのですが、これは当たり前に理解することなのでSTEPには入れていません。質問に対して答えるためには、正しく話を理解することが重要だと考えています。そんなこと簡単じゃないの?と思われるかもしれませんが、子供は2択でも間違える時があります。その理由は、「自分の視点で話を理解しているから」だと思います。
経験なのですが、私は小学生の時間違えた問題を今でも覚えています。
欧米ではよくパーティが開かれます。ゲストは、パーティ開始時刻同時や5分前に訪問してはいけません。パーティのマナーとして、ゲストはパーティが始まった時間より10~15分ほど遅く訪問しなければなりません。なぜなら、早めに行くとホストがパーティの準備をまだしている可能性があります。ホストがゲストの対応に追われないよう、遅めに訪問することによって心遣いをしているのです。
問:ゲストはパーティが7時に開始するとしたら、いつ訪問すべきですか?
① 6時50分
② 7時
③ 7時15分
この問題に対し、私は①を選択しました。もちろん答えは③ 一部だけ読めば簡単なものですが、たくさんの段落から探す場合、答えを探すことが難しくなります。そして、小学校の頃から口酸っぱく言われていた5分前行動が頭にあり、自分の常識で答えを選んでしまったのです。
息子が間違えた問題に対して、私は再度文章を声を出して読み、問題を読みます。そして、プリントに対して解答を求めるのではなく、頭の中で答えを出すようにさせます。そうすると、文章を抜き出すこともできないので、理解度がわかるのです。
例えば公文の問題
お母さんも、ぼくを見ちがえるかもしれないな。そして、うちへ入れてくれないかもしれない。だから黒いところをけしてから、おうちへ帰ろう。
問:うさぎの子は、このまま帰ったら、どうなるかもしれないと考えましたか?
正しく解答できないので、頭の中で解答を出させました。
「うさぎの子はどう考えたの?」
「寂しくなると思った。」
その時点で、息子の主観が入っているのです。多分、「お母さんがうちへいれてくれないかもしれない。だから悲しくなった。」と自分自身が勝手に想像する気持ちを答えたのです。そのため、これも私の小学校の頃のミスと同じ主観が入って、物語を読んでいるのです。
読解において、主観って結構厄介なんですよね。
STEP3:結論を導きだす力
この結論とは、物語がどう終わったかの結論ではありません。この文章を書いた筆者はなぜ主人公をこうさせたか?の結論を理解する力が必要だと思います。さきほどのうさぎの問題には、まだ息子の奮闘の続きがあります。
例えば公文の問題
「お母さんも、ぼくを見ちがえるかもしれないな。そして、うちへ入れてくれないかもしれない。だから黒いところをけしてから、おうちへ帰ろう。」うさぎの子は、たねの入ったふくろを、雪の上へおいてから体のすみを、はらいはじめました。
問:うさぎの子は、このまま帰ったら、どうなるかもしれないと考えましたか?
再度、頭の中で解答させました。すると息子は
「お母さんが、見ちがえるかもしれないと考えた」
と答えました。おしい!なんですが、これはただ文章を正しく抜き出しているだけなのです。確かに「見ちがえる」わけですが、「見ちがえる」結果、だから何?ということまで、話の結論を導き出せていないのです。
そこで問いから脱線するかもしれませんが、私は「なぜ体のすみをはらいはじめたの?」「なぜ黒いところを消したの?」「うさぎの子はどうなったら困るの?」という理由から噛み砕き、最終的に「うちへ入れてくれないかもしれないと考えた」という答えを導かせました。
STEP2の話を正しく理解する力を身につけても、筆者がどう結論づけて、物語を展開していったかを理解する必要があるのです。
チャレンジしている勉強法
息子は解けないとやる気をなくします。そうなるとプリントとにらめっこして、一向に進まない。そして結果親が解いてしまう、ということになっていました。
そんな時に、プレジデントFamilyの中学受験大百科2017で読んだ方法がアドバイスになりました。
それは、
模試の見直しの際、なぜこの答えになるのか、その答えを導き出した根拠はどこか、なぜ?と問い続けると、論理的に成り立たない返事が出てきます。すると、子供も自分が筋の通らないことを言っているなと自覚できるようになりました。(プレジデントFamilyの中学受験大百科2017、P27より抜粋)
とありました。
この方法を聞いて、私は息子にプリントとにらめっこさせることをやめさせて、そもそもなんなのか?と先ほどのSTEP3に書いたように、そもそも論を問うようにしました。効果は出ているかわかりませんが、少なくとも解答を私が答えることはないです。とても時間がかかるんですが…答えが出ない時は、30分ぐらいかかってしまい、互いに苦しいこともあります。でも、間違っている方法ではないと思って続けています。
さいごに
読解力を伸ばすための確実な方法がないのが、本当に難しい…皆様が工夫していることがあれば、ぜひ教えてください!
応援よろしくお願いいたします!
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